縫い方が分かる

縫い方

05.肩あて(たて布の場合)



 肩当て布にはさらし木綿を用います。たて布づかいの場合の用布は図のような要尺(たて約50cm×よこ約36cm(反物幅))で2枚の布を用意します。

 肩当て布の裁ち目を1折り、端伏せ縫い※で押さえ縫いします。ロックミシンがある場合は、ほつれ止めに前後の下部をロックミシンで始末しておきます。

※端伏せ縫い 裁ち目を1程度に折り、1位の間隔で表に小針を出して押さえ縫います。

 ①2枚を中表に重ね、二つ折りにする。

②肩山から2後身頃側に下ったところに下に厚紙を敷いて8.6の切れ込み(衿肩開き)を入れます。

①後身ごろ側(えり肩開きをつけた側)の背縫いを縫い代1cmで縫い、縫い代は身ごろと反対側に折り、きせをかけます。

②肩当て布は身ごろの向こう側に合わせてえり肩あきの裁ち目をそろえます。各背縫い目に待針を打ち、縫い目の0.1外を2の針目でとじます。下部は2回糸をかけ、1針、斜めに戻って玉どめします。とじ糸には白のカタン糸30番を使用します。

③身頃と肩当てを開いて平らに置き、えり肩まわりと両横をしるしの0.4外側をしつけで押さえます。
© 文化ファッション研究機構・服飾拠点共同研究20014
:「きもの文化の伝承と発信のための教育プログラム」