縫い方が分かる

最初に

 「きもの」文化は、これまで日本の生活や自然と関わりながら、「きもの」の染色、織、縫製、着装に関わる技術に支えられ形成されてきましたが、日常着が洋装化し既製服が普及した今日、これらの技術や文化が一般に理解されにくくなりつつあります。特にきものの縫製技術については、今でも手縫いが主流です。かつて、縫製技術は祖母から母、母から娘へと家庭内で受け継がれてきましたが、最近では核家族化の定着、便利な機器の普及などにより、そのような機会も減りました。
「縫い方がわかる」のページは、初めて和裁に挑戦する人でも、取り組みやすいように「ゆかたなどのひとえ長着の作り方」をビデオと静止画を活用して解説しています。文書だけではわかりにくい細かな手作業も静止画やビデオを見ながらだと理解しやすいでしょう。

 是非、このサイトを活用しひとえ長着の製作に挑戦してください。

 なお、このページの主なソースはきもの文化にかかわる知恵袋として終始プロジェクトの活動を支えてくださった大妻女子大学の呑山先生が提供くださっています。元データは呑山先生が、ご所属の和裁研究室における学生指導のために作成した和裁のためのビデオや先生が主となって執筆されたテキスト「図でわかる 基礎きもの」(発行元:㈱おうふう、2008年出版)から掲載許可をいただいて一部、引用させていただきました。この場を借りて感謝の意を表したいと思います。

© 文化ファッション研究機構・服飾拠点共同研究20014
:「きもの文化の伝承と発信のための教育プログラム」