縫い方が分かる

縫い方

11.えりつけ



 身ごろとえりの合じるしを確認します。表身頃にえりを中表に乗せて待針を打ちます(背中心からえり肩まわり、おくみ下がり位置、剣先、えり先)。 

↓↓男物の場合↓↓


 えり先は小針に1針すくい、輪留め※にします。2cm半返し縫い※し、剣先2cm手前までは並み縫いする。剣先まで半返しで縫う。この時、剣先でおくみとえり布がずれないようにする。
※輪留め 縫い始めをごく小針に1針すくいあげ、糸端に輪を作り、その中に針を通して糸を引き締めます。かさばらずしっかりと留まるので、えり先、そで付けとまりの縫い始めに用います。
※半返し縫い 1針すくって半分戻り、その針目の2倍進み、進んだ分の半分戻り、進みと戻りを繰り返し縫う方法です。丈夫にしたい場合等に用います。

↓↓男物の場合↓↓


 剣先より先は、おくみ先縫い代をはずして身ごろにえりつけします。

 えり肩まわりで3針小針に半返しで縫い、えり肩まわりは小針で縫います。

 背中心で返し縫いをする。左側も同様に待針をうって縫う。

 縫い目にこてをかけ、縫い代はきせをかけてえり側にたおします。表からきせ山を押さえごてで整えます。

© 文化ファッション研究機構・服飾拠点共同研究20014
:「きもの文化の伝承と発信のための教育プログラム」