縫い方が分かる

縫い方

14.そでつけおよび始末



 左右のそでを確認し、身ごろとそでを中表にあわせます。そで山と身ごろの肩山をあわせ、袖つけ止まりをあわせて、そで側から待針を打ちます。
男物は2本取りで身ごろでそでを包んでそでつけの四つ留めをしてからそでつけします。

↓↓男物の場合↓↓


 そでつけ始めは輪留め、さらにすくい留め※して2半返しに縫います。

※すくい留め 縫い始め及び終わりで小さく1針斜めに救い、その針先に糸をかけて針を抜き、糸を引き締めておきます。そでつけ、袖口、身八つ口留まりなど、しっかり留めたいところに用います。縫い始めの留めにも用いられます。

↓↓男物の場合↓↓


 そで山は3針半返しで縫います。もう半分も同様に縫い、すくい返し留めをします。

 そで側にきせをかけて折ります。

 表に返して、きせ山を整えます。振りのくけ代を折ります。そで下の縫い代は前そで側に含めます。
男物はそで山3針耳ぐけだけをします。

 そでつけ縫い代の始末 そで山を中心に3針耳ぐけをします。

↓↓男物の場合↓↓


 振りはそでつけ止まりの3cm上から耳ぐけをはじめ、そでつけ止まり、そで下のきせ山にも耳ぐけをします。そでつけと身八つ口止まり6箇所に補強のため、かんぬき留め(図参照)をすることがあります。

© 文化ファッション研究機構・服飾拠点共同研究20014
:「きもの文化の伝承と発信のための教育プログラム」