布地が分かる

柄・模様

 女性用のゆかたは、風鈴、うちわ、朝顔、金魚、花火など夏の季節感のある模様も多いのですが、近年では、これにとらわれず、様々な模様が用いられます。男性用には、縞、格子などの抽象柄が多いようです。

 染めの種類は、例えば以下のものあります。

布地の種類

 ゆかたの多くは、岡木綿、一般に素肌に着用しますが、これ以外の綿絽、紬、麻縮は、長襦袢を重ねた着こなしができる素材です。

岡木綿(おかもめん)


綿の平織

綿絽(めんろ)


絽面と呼ばれる隙間が特徴で、透け感がある

面紬(めんつむぎ)


素朴な風合いで、やや厚地で、透け感がない

綿紅梅(めんこうばい)


格子状に太目の糸を織り込み、薄くて透け感のある生地

麻縮(あさちぢみ)


麻のひんやりした感触が特徴

絞り染め(しぼりぞめ)


木綿に絞りを施し、染めることで、柄を表したもの、有松鳴海絞りが有名

© 文化ファッション研究機構・服飾拠点共同研究20014
:「きもの文化の伝承と発信のための教育プログラム」