縫い方が分かる

縫い方

07.わき縫い及び始末



 ①身ごろを中表にあわせて身八つ口、すそしるし、中央、また、待針の間の順に待針をうちます。

②しるしどおりに縫います。

③縫い代は0.2のきせをかけて前身ごろ側に折ります。

↓↓男物の場合↓↓


 身八つ口止まりから4下まで後身頃の縫い代を脇縫い目から0.5のところで折り返し、こてをかけます。

 前身頃側から脇縫い目の0.3外側を3の間隔で後身ごろの縫い代を押さえ縫いをします。

↓↓男物の場合↓↓


 身八つ口部分の縫い代の耳がつれないようにアイロンで伸ばします。

 表に返して身八つ口はしるしどおり、袖つけ縫い代は0.5折りだします。

 脇縫いの縫い代を平らに整え、待針をうち、3間隔で耳から0.2~0.3入ったところを身ごろに耳ぐけ※をします。 ※耳ぐけ わき、おくみつけ縫い代始末等に用いる縫い方です。耳から0.2~0.3入ったところに、裏0.2、表0.1、裏0.2と小針を出し、次の針目までは布の間を通るように縫います。くけ代の多少によって1.5から3の間隔で耳ぐけします。

 身八つ口止まり、肩当て下部、袖つけ止まり、肩山には必ず1針耳ぐけします。

 機(はた)結び しつけ、耳ぐけ、とじ方などの途中で糸をつなぐときに用います。手順は次のとおりです。左食指と拇指先でaの糸先を持ち、右手でbのつなぐ方の糸端を持ってaの下から交差させ、左食指と拇指先で押さえます。bの糸を拇指の上から廻して小さな輪を作り、bの糸端の下とaの糸先の上を通してaの糸先をその輪の中に入れて押さえ、bの糸を静かに引き締めて結びます。

参考:縫い代の多少により始末の方法が異なる。縫い代が4cm未満なら身八つ口止まりから縫い代を自然に斜めに開き、その折山に隠ししつけをして二枚重なったところを身頃に耳ぐけにします。

© 文化ファッション研究機構・服飾拠点共同研究20014
:「きもの文化の伝承と発信のための教育プログラム」