縫い方が分かる

浴衣を作る前に

~手縫い針~

針刺(針山)
指貫 メジャー 物差し
はさみ へら 掛針器とくけ台
袖丸み型 ヘラ台 アイロン・こて
アイロン台・こて台 反物  

手縫い針にはメリケン針と和針(金耳針)があります。メリケン針はアメリカ(メリケン)から入ってきた西洋針で、和針は日本で使われてきた針です。メリケン針は4~9番まであり、番号が大きくなるほど細くなります。

一般に、メリケン針は洋裁用、和針は和裁用といわれますが、布に合わせて使いやすいものを選びます。

和裁で用いる手縫い針には、縫い針、くけ針があります。和針は「大くけ」や「四ノ四」などの伝統的な名前が付いています。表に示すように最初の漢数字は針の太さを示し数字が大きいほど細くなります。針の太さは布地によっておおむね定められています。浴衣の製作の場合は、木綿針を使います。

2番目の漢数字は針の長さを示します。数字が大きいほど長い針になります。長さは縫い方の種類によって選びます。

表1 針の種類(単位:mm)


  縫い針の長さの選び方(短針の場合)は、図のように拇指と食指で針を持ち、指ぬきに針を当てて、自然に伸ばした拇指の先から針先が3~4mm出るものを選びます。
© 文化ファッション研究機構・服飾拠点共同研究20014
:「きもの文化の伝承と発信のための教育プログラム」